コラム
凄い展示会レポート「健康博覧会2019」
数々の展示会ブースを手がけてきた『凄い展示会』の独自の視点で、「健康博覧会2019」をレポート!
凄い展示会レポートは、次回出展される方のための参考資料として、活用していただくための展示会レポートです!
他の展示会レポートと違うのは、来場者としてではなく『数々の展示会ブースを手がけてきた「凄い展示会」目線で、展示会を見ている』こと
。ですので、展示会当日の様子だけでなく、展示会ブースの傾向やデザインのポイントについても知ることができます!
目次
【今回レポートする展示会は?】
【展示会当日の様子】
【ブースデザインの傾向・ポイント】
【 今回レポートする展示会は? 】
今回の展示会レポートは、1/23(水)〜1/25(金)に東京ビッグサイトで開催された
「健康博覧会2019」です!
まずは「健康博覧会」がどのような展示会なのかについて、ご紹介いたします。
◯ 健康博覧会とは、健康産業産業分野では国内最大級のBtoB商談会です。健康食品、サプリメント、健康・美容・スポーツ・に関する機器、オーガニック商品など「健康寿命の延伸」をテーマとした製品・サービスが一堂に会する展示会となっています。
基本的には、東京ビッグサイト西1・2ホールで年1回。今年(2019)は1月開催でしたが、2〜3月に開催されています。
※ 東京オリンピックの影響で、4月から東京ビッグサイトの使用が制限されるため、数々の展示会が前倒しで行われている傾向にあります。そのため、健康博覧会もその影響を受けて、今年は1月開催となったと考えられます。
◯ 健康博覧会2019の出展社数は540社、総来場者数は36,951人でした。
◯ 健康博覧会は、FOOD DESIGN EXPO(フードデザインエキスポ)とともに、東京ビッグサイト西1・2ホールを使用して開催でした。また、今回に限り、西3・4ホールにて開催のCare Show Japan(ケアショージャパン)が同時に開催されていました。
※ ケアショージャパンは1/23(水)〜1/24(木)の2日開催のため、健康博覧会の会期3日目には、すでに開催終了しています。
その他の詳しい概要を知りたいという方は、こちらの 健康博覧会の公式サイト を。細かい展示会の構成は、公式サイトの今回の見どころページ、「ホール全体レイアウト」という図が、とてもわかりやすいと思います。気になる方は見てみてください。
【 展示会当日の様子 】
ここからは、展示会当日の様子を「会場全体」「来場者」「出展ブース」の3つに分けて、レポートいたします。
私が行った日は1/24(木)、展示会会期2日目です。撮影は禁止だったので文章での表現が多くなってしまいますが、様子や雰囲気など、なるべく伝わるように書いていたいと思います!
※ 展示会の様子を写真で見たい方は、公式サイトの会場の様子のページから見ることができます!
〜 会場全体 〜
『会場全体の様子・雰囲気』
◯ 会場は、パッと見た感じだとかなりの人で賑わっていました。来場していた方は、商談会ということもあり、ビジネススタイルの方がほとんど。どちらかというと男性が多かったかと思います。
◯ 会場の雰囲気は、商談会ではありますが堅苦しい雰囲気ではなく、かといって医療系の展示会のためお祭り騒ぎというわけでもない。穏やかな空気感だけど活気がある、という印象でした。
〜 来場者 〜
『来場者はどんな人?』
◯ 健康博覧会の来場対象は、下記のような方達です。
・店舗ありの小売(薬局・薬店、百貨店、専門店など)
・無店舗の小売(通販販売、宅配など)
・商社・卸・問屋
・施設(医療機関、介護・福祉、スポーツなど)
・メーカー
・その他(官公庁・自治体、学校・教育機関など)
『来場者の動き』
◯ 健康博覧会での来場者証で、ケアショージャパンに入ることはできません。ケアショージャパンも見るのであれば、そちらでも来場者登録をする必要があります。しかし、健康博覧会で受付をした際に、ケアショージャパンの招待券を必ず渡されますので、さほど苦労せずに、西ホールで開催される全ての展示会を見ることができます。
実際に両方の来場者証をお持ちの方を、見かけることが結構ありました。
◯ 西ホールに向かっていくと、ゲートの先に「健康博覧会」と「ケアショージャパン」それぞれの順路に、きちんと色分けされた道筋がありました。
ですので来場者の流れは、まず目的の展示会を見てから、もう1方の展示会も見るという流れが自然かと思います。
〜 出展社 〜
『どんな商品を、どのように打ち出している?』
◯ 私が見た、健康博覧会での商品は、プロテインや、大豆で作られたグラノーラ、玄米を炊くのに適した炊飯器、濡れない岩盤浴、マッサージ機など。そのほかの展示品も、比較的馴染みのあるものであったり、親しみやすいような商品が多く展示されていました。
◯ いろいろな商品を紹介しているというよりかは、1つの商品に対して「どのような効果があるのか」「どのような事例があるか」ですとか、1つのテーマに対して、それにあった商品を展示している、などといったブースがたくさんありました。
◯ 白基調であったり、ナチュラルなイメージであったり、優しい色合いのブースが多く見られました。「健康」がテーマですので、そのイメージに合わせたブースデザインを意識してのことかと思います。
【 ブースの傾向・デザインポイント 】
『健康博覧会のブースの傾向』
◯ ブースの中には展示品、壁面、看板、グラフィックなど、よく考えてみれば様々な要素が盛り込まれています。その様々な要素の中で、健康博覧会の来場者は「言葉」に最も目に止まりやすい、という印象を受けました。
そして、その言葉から「どんな商品なのかが明確で、瞬時に理解」できるブースにはビビっと反応を示し、人がよく集まっていました。
『健康博覧会でのブースデザインポイント』
健康博覧会では、一目見て『どのような商品』なのかが『はっきりわかる』キャッチコピーでアピールする」ことが、重要ポイントになりそうです!
ポイント1「文は簡潔にまとめる」
来場者に伝えたいことは、あれもこれもとたくさん出てくるのが普通かと思います。しかし、それを全て盛り込むよりも、厳選してある方が目に止まりやすいです。展示会で1つのブースを見られる時間は、本当にわずかなものです。そして、人間誰しも、わずかなでたくさんの言葉を理解することは難しいことなのです。
たくさんある中から、健康博覧会の来場者に特に伝えたいものを、多くても3〜5つに厳選したり、長文よりも短い文を3行にまとめる方が◎。
ポイント2「言葉選びは来場者の立場になって」
健康博覧会の来場者が「おっ!」と思うような言葉を盛り込むことを、意識することもまた大事なことです。そのためには、商品のことを知り尽くしているあなたの感じ方ではなく、初めてその商品を知ることになる来場者の立場になって「何が響くのか?」「どんな言葉で反応するか?」を考えるようにしましょう。
ポイント3「目立つ場所に・目立つように配置する」
当たり前の話ですが、たとえどんなに良いキャッチコピーであっても、見てもらえなければ意味がありませんよね。ですので、見える場所に配置することはもちろん、目立つようにすることも大切です。
どのような展示会においても、来場者の斜め上を見ていることが多いので、ブースの上部に大きく、目立つデザインで配置することを意識してみてください。
以上、凄い展示会レポート「健康博覧会 2019」でした。
これからも様々な展示会に足を運び、次回出展に役立つ情報を発信していきます!